佐藤正午「熟柿」Audibleで聴いた
・途中までネタバレ無しです
・嫌な気持ちになる展開がめちゃくちゃ多いけど続きは気になって、最終的にはいい小説だったな、と思える話だった。
・嫌な気持ちになる部分が多すぎてそんなにめっちゃ楽しめた感じもしなかったけど、いつかまた時が来たら読み返したいと思った。
・ある日、老婆を轢いて気が動転してそのままひき逃げしてしまい、刑務所にぶちこまれて夫や息子と離れ離れになってしまった女のその後の話です。
・なにがテーマの作品なのかと言われると難しい、捉えどころのない多面的な作品だと思う。説明は難しいから是非読んでみてくださいって感じです。強いて言えば柿が熟すことについての小説です。
・熟した柿って・・・べつにそこまでうまくないんだよな。なんというか瑞々しさに欠けて、フルーツなのに和の味がするのがそんなに好きになれない。これっておれがあんまり柿の味が好きじゃないのもあると思うけど、でも世間一般的にもイチゴやメロンやマンゴーより上にくるかと言われると微妙なポジションの果物だと思う。
・でもなんというか、柿には柿にしかない独特の成熟した複雑な風味があるんだよな。
登場人物一覧(ネタバレあり)
・主人公 全体的にかわいそう もちろんひき逃げは許されないことだけど、それはそうと人間なら誰にでも起こりうることだと思う(自分は決してそうはならない、と思う人がいたら自分のことを信頼しすぎだと思う) 自分は強くない、と自認しているけど、なんだかんだかなりタフで良いと思う 幸せに生きてほしい
・くじゅうろさんのママ 強くてしっかりしていてかっこいい コイツがおらんかったらこの小説は成立してない 紋切り型のいい奴ではなく臨機応変な思考によって状況を切り開いていてすごい こいつ目線で1冊書けるんじゃないだろうか
・サキちゃん しっかりしていてかっこいい 難しくて場違いな仰々しい単語を選んでしまう設定に好感が持てる、おれがそうだから
・田中拓 しゃきっとしろ
・夫 死んでください
・鶴子 イカれすぎだろ でも憎めないよな
・土居さん お前だけが頼りだ 槍衾読めるのはすごい
・けいたくん お前がジャグリングしたばっかりに…
・佐藤さん 死んでください