
【百合あるよ】「成瀬は都を駆け抜ける」読んだ【感想】
せろりんだよ~。
「令和で一番売れた小説」との触れ込みで実際にバカ売れして本屋に積みまくられつつ、微かに百合もある小説「成瀬シリーズ」の完結作が発売されましたね!令和で一番売れた小説ということは、令和で一番売れた百合小説でもあるということです。
さっそく読みました。メッチャおもしろかったです。ネタバレあり・既読者向け感想を書きます。
まだ読んでいない人は「成瀬は天下を取りに行く」からの「成瀬は信じた道をいく」を読んでから「成瀬は都を駆け抜ける」を読んでください。
https://celeryin.serorin.com/2025/08/03/aruyo
「やすらぎハムエッグ」
・成瀬、また女をひっかけてるな・・・。
・迷走している人が成瀬に出会って影響を受けて行くのってこのシリーズのテンプレ展開ではあるんだけど、第一章なだけあってまさにその黄金パターンを踏襲してますね~。
・ハムエッグ丼みたいな登場する小物が魅力的なのもいいよな。家で作ろうかなって思うもん。
・坪井がポッと出のキャラじゃなくてわりと1冊を通してずっと再登場するのも嬉しすぎ。
「実家が北白川」
・だいぶ京都っぽくてうれしい。まあでも森見登美彦作品読んでる前提の話なのでちょっとよくわからないところはあったな~。
・夜は短し~とか読んだことはあるけどガチでなんも覚えて無くて・・・。
・成瀬京都編の伏線というか、布石というかが散りばめられつつ、京都大学編の賑やかさを予感させる章で良いよな。
・蹴鞠研究会がしれっと出てるのもいみじ。
「ぼきののか」
・成瀬、また女をひっかけてるな・・・。
・これ好きすぎる。スパチャもらうと「売掛金が増えました!」って言う、みたいな謎のセンス、この作者の味って感じがしてうれしい。
・ちょっと鬱屈した人間が成瀬に出会って感化されるのってこのシリーズのテンプレ展開ではあるんだけど、成瀬に感化される語り部がみんなちょっと変なやつなのが良いんだよな。ぼきののかもちょっと変でガチでうれしい。
・2級に合格してないことを突然暴露される、みたいな謎の治安の悪さもこの作者の味って感じする。
・成瀬シリーズって割とほのぼのしてるから優しさに溢れた世界なのかなって思ってしまいがちだけど、けっこうイカついことが起こりがちで割と治安悪いんだよな。ほのぼのしつつも謎のピリつきが時々挟まるけどジメジメした話にはならないの、嬉しいよな。この作者の作風だと言ってもいいと思う。
・成瀬が片手間で受けた簿記2級で98点とってるのが強すぎる。ぼきののかが60点で落ちたって設定もリアルだな・・・。
・1級はガチでとるの大変だからいったん保留にするのもリアル。2級は200時間くらい勉強すれば受かるけど1級は1000時間くらい必要なんだよな。おれ7年くらい保留しとるわ。
「そういう子なので」
・これ、いい話だよな。
・成瀬が死ぬほど記憶力いいのが活きてくるのもうれしい。
・担任がわりと容赦なくカスなのも治安の悪くてうれしい。成瀬シリーズっぽい。
「親愛なるあなたへ」
・にっしゃんが成瀬の一日に揉まれる話、いいよな。
・冷静に考えるといろいろ起こりすぎだろ。大変すぎる・・・。
・にっしゃんにはがんばってほしい。や、でも成瀬は島崎と結婚するから(百合厨)。
「琵琶湖の水は絶えずして」
・島崎きたああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ。
・やっぱ島崎がいなくっちゃなあ~。
・この話ガチで面白すぎる。シリーズの終わりにふさわしい話だよな。
・2巻以降の成瀬シリーズって成瀬がいろんな女をひっかけるガールズラブコメなんだけど、なんだかんだ最終的には島崎に戻って来るのがいいよな。
・こう、ラスボス感というか、正妻感というか、これこれ~って感じがあるよな。やっぱり成瀬の代わりが務められるのって島崎だけなんかなあ。
・成瀬シリーズってあんまり典型的エンタメみたいな流れにはならないけど、この章は満を持して劇場版っぽい話になってガチで嬉しい。「琵琶湖の水はみんなのものだ」のところとか激アツすぎる。映像化してほしい。
・最後に成瀬ガールズ全員集合するのもガチで嬉しい。成瀬はわりと節操無く女引っ掛けてるイメージがありつつも、一人ひとりはわりとキャラ立ってるのが良いんだよな。漫画みたいにデフォルメされた性格の奴はあんまり居ないんだけど、でも例えば篠原さんが出てくると一発で篠原さんのイメージが脳に浮かんでくる。
・最後、これもう半分結婚だろ・・・(百合厨)。200歳でもなかなかなのに、200歳まで足りないとか言い出すのもガチで嬉しい。この終わり方は地味に予想できなかった。頭ぶん殴られたかと思う衝撃だった。
・200歳まで生きるって言ってるのって成瀬の変人っぷりを強調するだけのエピソードだと思ってたんだけど、こういう形で生きてくるのか・・・と思った。これ半分叙述トリックだろ(叙述トリックではない)。
・「わたしたちには四百万年を生きる琵琶湖がついている」で終わるのも良すぎる。
4巻も出せ!
読んでて思ったんだけど、成瀬って琵琶湖の擬人化というか、琵琶湖の妖精なんだよなあ・・・。表面的には成瀬という偉大な存在を取り巻く人間関係を描いた群像劇なんだけど、実際には琵琶湖と人間の結びつきを描いてるんだよな。知らんけど。
そういうわけで一旦完結してしまった・・・。
遅くなってもいいから4巻を出してほしい気持ちもあるけど、めちゃくちゃいい感じにまとまってるからこれで一旦完結としたい気持ちもわかるかも。
いや、でもおれとしては時々でいいから続編を出してほしいんだよな。毎年1巻ずつ出して、200巻までやってほしい。そしたら俺も200歳まで生きよう。