【Audible】深夜特急 読んだ

・沢木耕太郎の深夜特急をAudibleで聴いた。

・バックパッカーのバイブルとか言われててけっこう有名な本だよね。おれも存在は知っていたし紙でインド編をちょっとだけ読んだこともあったけど、内容が陰惨でちょっと引いてしまい、しかもちゃんと読もうと思うと単行本6冊分はあまりにも長いので放置していた。

・しかし最近インドにバックパック旅行をしに行ったので、どれ答え合わせをしてやろうと思って読んでみた。かなり長いんだけどAudibleなら読破できそうだと思って挑戦してみた。

・インド編だけ聴くか~と思って聴き始めたけど、おもしろくて6巻ぜんぶ行ってしまった。

・マカオで博打にのまれそうになるのとかバラナシで火葬を見るのとかわかりやすくおもしろいところがありつつ、ロンドンで打った電報のオチとかもおもしろくて流石に完成度が高いな~と思った。

・インド編の最後が「めっちゃ体調崩して引いてホテルで寝てたらなぜか客室に人が入ってきて怪しい薬を渡された。ままよと飲んでみると眠りに落ちてしまい…」みたいな引きで、そうそう、インド人はいい奴かわるい奴かわからないのがおもしろいんだよなと思った。おれもインド旅行記を書いた人間の一人だからそういう引きにしがちなの、わかるなあと思った。

・おれはべつにこの本の影響を受けてバックパック旅行をしたわけではないけど、この本の影響を受けた人の影響は受けてる気がする。そのくらい著者の旅行のスタイルとか考え方がしっくり来てしまった(しっくりくるというだけで、おれがそういうスタイルとか考え方を実践してるわけじゃないけど)。

・デリーからロンドンまでバスでいけるかどうか、という縛りはほとんど作者の自己満足にすぎなくて読者からすると割とどうでもよく、作品の面白さに寄与していないような気がするんだけど、でもその縛りがないとこの作品はこうはならないんだろうなと思う。バスでいくこと自体にはおもしろみはないけど、例えば途中で飛行機移動アリになったら緊張感はなくなってしまうと思う。

・乞食やぼったくりに金やらない縛りも徹底していて、そこも面白さの秘訣なんだろうなと思う。いまは金さえ積めばアフガニスタンとかに行かない限りはそれなりに快適な旅ができるわけで、当時も今ほどではないにしてもそういう部分はあったと思うんだけど、だからこそケチケチ旅行するのがおもしろいんだろうな、と思った。旅って縛りとかテーマがあると面白くなるんだよな。

・でも、金ない、金ないみたいなことを割と序盤から一生言ってるのになんだかんだで全然金なくならんのはどうなんだとは思った。終盤まで旅を続けられているのであればつまり序盤は金があったわけで、どうも終盤は本当に資金が尽きかけていたっぽさはあるんだけど、金ないアピールいらんって、と思いながら読んでいた。

せろりん
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